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“Beautiful Boro” at 夜会 10/27

2018/10/25

 

 

 

 

“Beautiful Boro”

 

at 夜会 10/27(Sat)

 

 

 

 

いよいよ明後日の開催となりました”夜会”

当日入荷のアイテムより本日は味のあるダメージやエイジングに焦点を当てたスペシャルヴィンテージをご紹介します

 

 

長い年月を経て生まれる汚れや穴開き

永く愛用するためのリペアも日本人の細やかで丁寧な感性にはない

良い意味でラフな適当さや不均一なところが目を惹きます

 

使用する用途のために作られ必ずしもファッションとして計算されていないものがほとんどですが

当時の仕立てや素材の良さも相まって美しい経年変化が生まれています

 

部分的に当店の感覚でリペアを施し日常に落とし込めるようにしていますが

元々のエイジングを活かしたアートピースのような仕上がりにもなっていると思います

朽ちた美しさを是非ご堪能下さい

 

 

 

1960’s “ARROW” Rayon Shirt

Green × Charcoal Ombre Check

 

枯渇化の一途を辿るシャドウチェックのレーヨンシャツ

着丈長め

需要の高い16ハーフのグッドサイズ

 

 

 

 

元々理由の分からない穴が多数開いていたシャツ

当店でリペアした襟元や胸元のタタキ跡と

前所有者がおそらく手縫いで直した背中の継ぎ目やポケットのカンヌキのコントラストが秀逸

一枚で雰囲気抜群です

 

 

 

 

傷や小穴も魅力的な一着

特に負荷のかかる肘部分の破れには共生地で当て布

狙い無しでチェックの向きが揃っていないのも絶妙に良いです

 

 

 

1946’s “PRINCETON” Rayon Shirt

Italian Collar & Italian Stripe

Black ×Orange

 

 

タグに記載の通りアメリカ ニュージャージー州

プリンストン大学のスクールカラーである黒とオレンジの配色で作られたシャツ

用途不明ですがカジュアル着?

不良な匂いのするイタリアンカラーとイタリアンストライプが珍しい一着です

 

 

 

 

こちらも所々にタタキ跡が

 

 

 

 

特に秀逸な襟元のリペア

自然に生まれたランダムな傷をランダムに

均等なストライプにリズム

 

 

 

1960~70’s “Sumner’s Creation” Double Breasted Knit Cardigan

Sax Blue × Black Stripe

Short Length

 

 

羽織のような重なる前合わせが特徴的なカーディガン

横幅広短め丈にワイドストライプ

今のニュアンスに取り入れやすいシルエットバランスです

素材表記はありませんが恐らくウールとアルパカの混紡素材です

 

 

 

 

こちらはあえてのノーリペア

化学繊維ではまず起こりえない”虫食い”

上質な天然素材のみを使用しているこのニットだからこそのエイジングです

芸術的な穴開き

バーストアート

 

 

 

1960’s Remake U.S Military Marine Pants

Fade Ash Indigo

Baggy → Tapered

 

 

荒業リメイク

フレア気味の生地の裾をレザーの生地で縫い合わせ変形テーパードに

頭に浮かんだイメージを常識に縛られずそのまま形にしたような自由な感性に驚かされる一着です

履くとボンタンのような不思議なシルエットに

不合理の美学

 

 

 

 

穴の空いた箇所は恐らく破れたタイミングでその時に側にあったであろう

古いデニム生地とアイスブルーのデニム生地であて布をしています

ラフなハンドステッチはハイブランドのデザイナー達がこぞって加工で作り出そうとするまさにそれ

ミスタッチも不思議と心惹かれます

 

 

 

 

ボタンフライ裏はヴィンテージデニム特有の耳付き

まさかの青耳です

グレーのような色味に退色した個性的な色味

まさに完全一点物です

 

 

 

1960’s “PENNEY’S” BIG MAC Work Coat

Cotton Herringbone

Sax Blue

 

 

当時の労働者が中に着た衣服を汚さないために着ていたワークコート

作業によってついた汚れや破れは

August Sander Irving Penn の写真の世界観そのものです。

 

 

 

 

ヴィンテージ好きはご存知のビッグマックの名作コート

当時もある程度数は作られていたと思いますが

ワークコートの性質上ボロボロで日常に着るのが難しいものがほとんど

そして年代の新しいものはまだ見かけなくもないですがこの古いタグのものは中々出てきません

ほぼほぼ欠損してしまっているベルトも付属

 

 

 

 

引っ掻いたようなキズやシミ、ペンキ汚れなど退廃的な美しさを感じさせます

意外にブランドのシャツやトラウザーなど綺麗なものとの相性が抜群です

 

最後にアンティークなコートを二着

 

 

 

1920~30’s Cotton Duster Coat

Sepia White

 

 

100年近い年月を経て生成りから独特な色味に変化したダスターコート

スクエアなシルエット

 

 

 

 

この時代のものに意外と多いスナップボタンのディテール

恐らく手袋などをつけたままでも外せるよう工夫されていたのだと思われます

扇形のような襟の形状

肌に触れる部分はピンクのようなカラーに

 

 

 

 

セピア色のような全体のムラ感が陶器の経年変化を思わせます

 

 

 

 

背面にアクションプリーツを配しているのでマキシレングスでも動きやすく

古いものの仕立ての細かさに感服します

 

そして最後もスペシャル

 

 

 

Early 1900’s Double Breasted Horse Riding Coat

Pure Linen

Corduroy Collar & Cuffs

 

 

1900年代初頭のリネンコート

恐らく乗馬用などに使われていたものと思われます

100年以上前のものとは思えないコンディション

生地の風化も見られずピンピンです

現代的な良シルエット

 

 

 

 

特有の曲線的な柔らかいラペル

リアルレザーのくるみボタン

 

 

 

 

現代では裏地を被せて生地の縫い合わせを隠してしまう洋服も多いですが

全てパイピング始末された丁寧な仕立て

見た目にも美しく丈夫です

 

 

 

 

丁寧なタタキ跡

飛沫のような汚れや薄いシミも散見されますが

まるでオブジェのようなオーラと佇まい

 

本来資料として購入する人も多いであろう貴重なコートですが

洋服はやはり着てこそ

是非日常のコーディネートに取り入れていただきたいアイテムです

 

 

 

様々なカルチャーからインスピレーションを得てセレクトしている当店のアイテム達

今回のアイテムこそ全身ボロボロももちろんですが

年代の新しいアイテムやブランドと組み合わせて

古着か新品かわからなくなるような着こなしになれば究極かなと思います

是非店頭でお試し下さい

 

それでは、10/27 “夜会”でお待ちしております

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